立川がじらオフィシャルブログ(令和)

立川がじら(1986~)のブログです。立川がじらは若手の落語家。

はてなブログを開設する

突然始まったり、なんの前触れもなく突然終わったりするのが良いと思っていて、なぜかというと前触れというのはまったくもって不要なもので、来るぞ来るぞという感覚は快さからは遠いものだと考えているからです。

なので急にはてなブログを始めることにしたのですが、もちろん理由(ブログを始めるのに先立って起こった出来事や心象)がなく(実は内面的なある変化があって、それこそが理由になっているのですが)そうなっているのですが、はてなブログをやっている人がかっこよかったのではてなブログをやるのであります。

このあたり消息のようなものは、なぎら健壱さんの『フォークシンガー』という曲が大変に近いです。是非とも聴いてみて頂きたいのですが、この、ふと気づいたらフォークシンガーになっていたような「それからおいらフォークシンガー」とサラリと風が吹くように唄うような流れで、ここをそっくり「はてなブロガー」と入れ換えてみればこの感じが表現できると思います。

ということはですよ、ブログをやりたいというより、はてなブログをやりたいという気持ちが強いということになってしまいます。

そうだと思います。

こうして取り留めない文章を打ち込んでいるわけですが、今この時間は2020年9月3日の早朝です。

ちょっと今年は地球全体の様子がおかしくて、春先頃にある物語の始まりの瞬間のようなタイミングがきてしまって、特殊な物語世界を生きているような感覚がぬぐえなくなっています。

直接的に他人と接する機会が抑制されて、その代わりを電気が担当できるような技術は既に準備されていて、その使い方に慣れるだけだけだったのにも驚きましたが、情報のやり取りはより自然なかたちになっていき、そこからなお失われるものを取り戻す試みがいま早速始まっています。

私の情報は私でないが、これまで私だと思っていたものも私でなかったと情報技術が明らかにしてしまった。もともと地球には誰もいなかったのだ、予め用意された墓碑銘があっただけだったのだと気づいて、それでも石に向かって手を合わせることができて私は私になるのかもしれない。

それらはすべて、遅すぎたともいえるけれど、いつ始まっても大して変わりはなかった。

先ほどから、晴れているのに雨が降ったり止んだりしています。私は個人的な文章を書いています。